雑誌

【コンパニオンバード】

ざっと、大きな特集記事のタイトルだけを書きましたが、実はそれ以外にも様々な特集記事が掲載されています。
例えば野鳥の救護に関する記事・愛鳥が亡くなった時のペットロスに関する記事・究極の選択を迫られたとき (余命宣告された場合の延命治療か・在宅看護か等) の対談記事など、興味深い記事が毎号盛りだくさんです。
飼育本では得られない、精神面重視の「飼い主目線の記事」「鳥専門医目線での記事」が豊富で、鳥用品の広告さえ楽しみながら読める本に仕上がっています。
カラー写真を多用して大変分りやすい構成の上に、見た目が美しい雑誌という一面もシッカリ残されており、読者コーナーのような物や、4コマ漫画・お悩み相談室みたいな記事もあります。
今後も継続して購入予定の雑誌です。


ともかく、鳥飼いさんには本当にお勧めの雑誌です。
飼育本と違い堅苦しさが無く、それでいながらかなり専門的なことまで踏み込んだ内容であり、国内外のバード施設の紹介記事も毎号カラー写真満載で、ともかく全編に渡りカラー写真が多くパラパラめくるだけでも目を楽しませてくれ、子供でも楽しみながら勉強できる一冊となっています。

◆No.1
個人的にお勧めな記事は、PBFDの特集記事です。
正直PBFDについての記載は、体験者のブログや各種飼育本の病気のコーナーや鳥専門医のサイトで断片を集める事しか出来なかったのですが、5頁に渡ってPBFDの事が掲載されており、当時は本当に素晴らしいと思いました。
(実はその後もPBFDの特集が組まれていて、最新情報が掲載されています)
『鳥との暮らし・気になる5つのポイント』という連載記事が始まり、1号では鳥の問題行動の特集『反抗期と成熟期に起こるコマッタ行動』『毛引きの心理と対処法を考える』『遊びながらルールを学習』『カナリーシードの成分分析』『温度管理』が18頁に渡って掲載されています。
あと善玉菌の事・餌の安全性に関する記事も参考になります。
読み物としては鳥飼の芸能人の記事や花鳥園の記事が楽しめます。
鳥別特集記事はなく「飼ってみたいコンパニオンバードBEST10」で、人気のコンパニオンバードを紹介しています。

◆No.2
病気の特集はメガバクテリアです。
メガバクテリアは身近な病気ですが、その詳細を特集記事として4頁に渡り掲載しています。
他に前号から連載の続きで『鳥との暮らし・気になる5つのポイント』では「心の発達と身体の成長」「3つの箱を使えば鳥のキモチがわかるようになる」「飼い鳥はなぜ発情するの?」「ミネラル摂取は大切です」の記事が22頁掲載されています。
玩具の特集記事もあります。
鳥別の特集としては『コザクラインコ特集号』です。

No.3
病気の特集は鉛中毒です。
4頁に渡り、糞やレントゲン写真などを使って分りやすく説明されています。
また1・2号に引き続き『鳥との暮らし・気になる5つのポイント』連載記事では、「青菜のはなし」「インコのおやつ作り」「問題行動のメッセージを大切にしよう」「クリッカートレーニング」「オカメインコの繁殖」が19頁に渡り掲載されています。
鳥別の特集としては「文鳥特集号」です。

 

 

 

 

◆No.4
病気の特集は卵管蓄卵材症です。
モノクロページですが、レントゲン写真や手術写真を交えて4頁の記事です。
連載記事の『鳥との暮らし・気になる5つのポイント』では、ハーネスやフライトスーツを利用した散歩・玩具づくり・健康管理・看護・鳥にとっての快適温度の記事が19頁に渡り掲載されています。
個人的には看護頁が大変お勧めで、投薬の仕方が大変詳しく掲載されています。
鳥別の特集としては「キンカチョウ特集号」です。

 

◆No.5
病気の特集は精巣腫瘍です。
オスのセキセイ飼いさんは必見です。
他に、鳥専門医による「健康診断の種類とその意義」が4頁に渡り掲載されており、健康診断の重要性について再認識させられる記事となっています。
連載記事の『鳥との暮らし・気になる5つのポイント』では、長寿の秘訣・老鳥ケア・感染症・健康管理・メディカルハーブの事が22ページに渡り掲載されています。
他の特集記事では、荒鳥のヨウムが手乗りになった実話記事も見所です。
鳥別の特集としては「カナリア特集号」です。

◆No.6
6号は「オカメインコ特集号」です。
病気の特集は甲状腺腫です。
サプリメントの特集と、鳥専門医の対談形式の「愛鳥の食餌」も大変興味深い記事でした。
対談記事とは別に餌の特集が組まれていて、8頁に渡る記事は大変参考になりました。

 

 

 

◆No.7
病気の特集は寄生虫です。
他に「知っておきたい応急処置」の特集記事があり、誤飲や怪我・病気など様々なケースの場合の応急処置について掲載されています。
「鳥の撮影技術」なんていう珍しい特集も面白かったですが、なかなか思うように撮影できません。
5号で終わった「5つのポイント」連載のかわりに『鳥との暮らし・気になる3つのポイント』として、ボディーランゲージ・目の虹彩・羽毛の逆立ちについて書かれており、そこから鳥の気持ちを読み取ろうという記事に仕上がっています。
鳥別の特集は「ウズラ特集号」です。

◆No.8
病気特集は設備環境です。
病気の特集というわけではなく、本当のタイトルは「鳥の健康百貨」なので、こういう事もあるんですね。
初心者さんには是非知っておいて貰いたい内容です。
6号は全般的に「餌の特集」でしたが、この号は「生活環境の特集」のようです。
鳥専門医による「飼育環境編」の対談記事では温度・湿度・気圧・日照時間・空気汚染について、「生活環境編」では放鳥・水浴び・日光浴・体重測定について、「社会環境編」では1羽飼いor複数飼い・環境変化とストレス・飼い主とのコマッタ関係について、他に毛引きについて18頁に渡り掲載されています。
鳥との暮らしQ&A特集では、噛み癖・鳴き癖・複数飼育・放鳥時の良くあるコマッタ・オンリーワン・偏食・肥満・夜更かし・脂粉について掲載されています。
鳥別特集は「ヨウム特集号」です。

 

◆No.9
9号も食事の特集のようで、餌に関する特集記事が満載です。
珍しいところでは、手作り鳥のおやつのレシピなんかも掲載されています。
今回の特集内容は珍しい内容で、例えば一般の飼育本では「シードかペレットか」みたいな記載が多いですが、鳥種別に「何が向いている・何はよくない」などの観点から「理想的な食事の配分」が掲載されています。
ほぼ主食のことだけで18頁にも渡る記事が掲載されています。
他には「トレーニング」の特集記事も組まれていて、12頁の記事の中には具体的な方法が沢山掲載されています。
毎号のコンパニオンバード誌を読んでいると、鳥の精神面を考えた飼育が、ごく当たり前のように書かれているのが印象的です。
鳥別特集は「サザナミインコ特集号」です。

 

 

 

 

◆No.10
「鳥と暮らす10の約束」は是非読んでもらいたい記事の一つです。
面白い記事としては「中型・大型インコとの遊び方・point10」は、笑いながら見ることが出来ると思います。
特にコザクラインコの写真を多用した「ままごと遊び」の実践例は、メルヘンの世界です・癒しの世界です。
鳥の寿命についての特集記事があり、ソレゾレの鳥種ごとの寿命や、寿命とは関係なく何歳ごろにどういう理由で亡くなる子が多いとかという、鳥専門医のデータを基にした記事は大変参考になり、長寿のためには是非読んでもらいたい記事です。
そして再度PBFDの特集記事が掲載されています。
今回の記事ではPBFDで一般的に語られている内容のウソ・ホントみたいな形式で書かれており、子供でも理解できるように構成されています。
目からウロコの内容も多々あり、益々PBFDへの恐怖心が強まる記事です。
鳥の社会性を重んじたしつけの記事も大変興味深いものでした。
鳥別特集は「ローリー種特集号」です。

 

 

◆11号

個人の繁殖家が増えたり、鳥の施設が増えたり、鳥の容貌に対する希少品種を必要以上に求めたり・・・のお陰で沢山の品種を目にする事が出来る私たちですが、その影には犠牲となった固体や在来種の絶滅の危機にまで追い込まれている状況など、決して良い事ばかりではない現状があります。

平均寿命が生後3ヶ月程度・・・長くて半年しかないと言われるセキセイインコの特定品種 (禁忌繁殖を続けた事が原因による奇形らしいのだけど) を敢えて作出する繁殖家が居たり、繁殖力の無い程度では奇形とは言えないのかもしれないけれど、珍しい色を目的としてそのようなボタンインコ(コザクラインコ)の特定品種の作出をする人が居たりという話は私も心苦しく聞いています。

今回の特集では、そこまで強い口調ではない物の「ハイブリッド考」としての記事は考えさせられる内容です。

特集記事としては他に『ボタンインコの羽色の見分け方』

これから鳥を飼う人のための『ビギナーズガイド』では「どんな鳥が自分に向いているか」をyes・noで選ぶという珍しい記事がありました。

鳥別特集は「カナリア」でした。

 

◆No.12
 文鳥特集号です。

「特集とはこの事だ!!」って位文鳥のことが書かれていて、他の鳥の飼い主さんにはちょっと・・・って感じるかもしれません。

ですが『オウム病特集』『PBFD闘病記(セキセイインコが陰転するまで)』『鳥のトイレのしつけ』は必見項目だと思います。

 

 実はオカメインコ程度ならトイレのしつけは簡単・・・なんて話もありますが、その反面未だに『鳥にトイレの躾は出来ない』という誤った考え方も横行しているのです。

この為「糞が何とかならないでしょうか?」と言うような質問に「糞が嫌なら鳥なんか飼うな」とまで言うような光景が見られることさえあります。

ですがこの記事を読んでもらえれば、もっともっと鳥にトイレの躾をする人は増えるでしょう。

 

ペットBirdの中では、最近ではセキセイや文鳥と並ぶくらいまで飼う人が増えているオカメインコですから、成功する人も沢山出てくることと思います。

 

他にも、紹介自体は文鳥が主体なものの、バードカービングや羊毛フェルトの手芸なんかも紹介されていて、大変盛りだくさんです。

 

 

 

 

【手乗り鳥の本】

◆8号はオカメインコ特集です。