【ザ・オカメインコ】と【ザ・インコ&オウム】は、著者が同じと言う事もあり、内容の1/3程度が被っています。
どちらも発売当時の鳥の飼育本では画期的なものでした。
それまでは飼育の方法だけを掲載しているものが多かったのですが【ザ・オカメインコ】と【ザ・インコ&オウム】では、鳥の精神面や習性・身体の構造や必要な栄養など多岐に渡った内容が記されています。
鳥に関して精神面があるということを認めた内容が前提なので、鳥の躾に関しても掲載されています。
この本があれば、基本的な『飼育に必要なこと』はほぼ網羅できるだろうと言うほどの内容が詰め込まれています。
オカメインコだけを飼うのなら、【ザ・オカメインコ】+【躾け関連本】or【コンパニオンバード・完全ガイド】を選んだ方が、多岐に渡る情報を入手できます。
【オカメインコの本】2冊は、いずれも飼育本と言うよりは雑誌色の強い本です。
一般の方々の体験談やアンケート結果などを纏めた内容は、普段知る事の出来ない他の飼い主の方たちの考え方を知る面で役に立つと思います。
情報的には少し古いかもしれません。
【オカメインコ】は持っていないのですが、金額的にも初歩的な初心者向けの本だと思われます。
安価なので入手しやすく、表紙のイメージからはお子様と一緒に読める感じかな?と思われます。
【ザ・インコ&オウムのしつけガイド】と【インコをよい子にしつける本】の著者も同じなので、比較的似たような内容ですがピンクの【ザ・インコ&オウムのしつけガイド】の方は、様々なインコやオウムの正確や特徴がより詳しく掲載されているので、今後どの鳥をお迎えしようか考えている方にお勧めです。
黄色い【インコをよい子にしつける本】の方は、具体的な躾の方法や、問題行動が起こる理由や、その対処の方法、具体的なこれまでの症例などが詳しく掲載されており、何らかの問題行動を抱えている人にお勧めの本です。
また【インコのしつけ教室】は、この二冊の翻訳に関わった方の著書なので、大きく影響を受けた内容となっています。
【もの思う鳥たち】は、その他の飼育本とは違い、どちらかと言うと『読み物』の部類に入ります。
なので他の飼育本のようにカラー写真満載ではありませんし、開いた瞬間は「小説?」と思うかもしれません。
ですが内容的に長時間掛かるような読み物ではありませんから、本が苦手な人でも気軽に読み進められると思います。
逆に本好きには物足りない字の大きさと量です。
主に、世界的に有名なヨウムのアレックス君との経験をはじめとして、長年にわたる様々な鳥たちとの実体験から、鳥たちの知能の高さ・感情の豊かさについて語り、他の動物(哺乳類から魚類・昆虫にまで及ぶ)の知能の高さと比較した人間の愚かさを考えさせられる内容です。
アニファブックスの【インコ】インコの飼育・医学・生態・・・・
左が2000年度版で、その後2005年に発行された改訂版が右なのですが、実はこの会社が倒産してしまったため、現在出回っているもので終了の商品なんです。
この本は大きさ・厚さとも、コンパニオンバードと同じくらいで、見た感じは雑誌のようなイメージです。
内容的にも真新しい物ではなく、今となってはザ・オカメインコに掲載されているような内容ばかりなのですが、この本の「病気のコーナー」がお勧めなんです。
私は2000度版しか持っていないのですが、それでも病気の症状なんかはこの本を参考にしています。
ザ・オカメインコや、すでに入手困難となっている「手乗り鳥の健康の本」よりもずっと分りやすく・詳しく掲載されています。
全160ページ中なんと40ページが病気の説明にさかれている本なんです。
高額な本ではありませんし、今後益々入手困難になると思いますから、入手できるうちにできれば持っていると良いんじゃないかな?と思います。
実はアニファブックスでは、そのほかの動物の本も出ていたのですが、そしてそのシリーズ内にはモモンガの本も有って、日本で唯一のモモンガ飼育本としても頼られていた商品なのですが、すでにネット上では入手は殆ど無理で、時々オークションで5,000~10,000という高値で出される事があるほどです。
なので地方の小さなペットショップの在庫を探すしかないような状態になっています。
薄い割には内容の濃い本です。
飼育本とは少し違います。
【オウムとインコを救う人々】は、日本 (世界) でコンパニオンバードとして飼育されている鳥たちが、現地でどんな風に捕獲されているか。
そして世界中の店舗に並ぶまでの間に、どれだけ沢山の子達が無駄に死んでいるか・・・などの問題提起の本です。
大型鳥を買っても手に負えずに手放したり、虐待したりという人間の姿が描かれており、本来鳥を飼う人間は知っておくべき内容なのだろうと思います。
【ゆめみるオカメインコ】は写真集です。
初めてオカメインコだけの写真集として発売されました。